2024年のOBOG賞が決定しました!
世田谷児童絵画コンクールで入賞をされ、卒業していったみなさんによって選ばれる「OBOG賞」
今年はこの2作品に決定しました。おめでとうございます!
まぼろしのたぬき
岩本 みつき (小3)
岩本 みつき (小3)
楽しかった海
徳田 幸理 (小6)
徳田 幸理 (小6)
年々、OBOG賞の審査に加わる卒業生が増えており、今年は中学生から大学生まで、23名の方にご参加いただきました。特に今年は、「オンライン審査ではなく、実際の作品を見たい!」と、わざわざ伊佐ホームズまで足を運んでくれたお子さんがいたことが、うれしいできごとのひとつでした。
このコンクールは、絵を通して子どもたちの成長を見守りたいという思いから始まりましたが、今ではその子どもたちにも支えられていることをあらためて実感しています。
毎年、応募する側から審査する側へと立場を変えたみなさんが、どのような視点で作品に注目するのか楽しみにしています。今年も、多くのコメントが寄せられました。その中には、構図や色使い、対象物の捉え方にまで踏み込んだ、審査員顔負けの鋭い考察も見られました。その一部をご紹介します。
『まぼろしのたぬき』
- 毛の部分がとてもリアルに描かれていて本物みたい。絵に動きがあって、見ているとワクワクしてくる。
- 振り返った狸の表情にひきこまれた。思わず後ろをついていきたくなるような、この先に続く物語があるような深みを感じた。
- いろいろな色が塗り重ねられているのが可愛くて、その時の状況が伝わる絵だった。
- 色合いがとても素敵で、背景とタヌキの色の調和がとれて、引き込まれる一枚。
『楽しかった海』
- ひと目見て、光の表現がすごいきれいだなー!と思った。海に反射する光がキラキラして、その場所が好きな理由「海で遊ぶのが楽しい」という気持ちが込められている。
- 太陽の光を海に描くのは簡単だけど、その光を輝いて見せるのは難しいからすごい。砂も茶色だけでなく灰色や黒を使っていて、砂っぽさが出ている。
- 海といえば「夏!」のイメージが強いのに、この作品は風が少し寂しげのある冬の海が上手に表現されている。男の子と女の子が別々の場所で遊んでいることやスケートボードが手前に置かれていることで遠近感を出し、壮大な海の様子を表しているところがさすがだと思った。
OBOG賞をはじめ、今年の受賞者は第11回受賞者ページでご紹介しています。
描かれた題材はさまざま、力作ばかりです。ぜひご覧ください。
第11回受賞者発表!
\10月21日(月)から『ぼくの町、私の好きな場所、絵画展』がはじまります/
駒沢住宅・ギャラリー櫟で、受賞作品を含むすべての応募作品を展示します。
惜しくも賞には選ばれなかった作品も、子どもたちの「好き」や「楽しい」といった気持ちがあふれ、ちいさな眼差しが見つめるものにはっとさせられるものばかりです。
多くの方に見ていただきたい作品ばかりです。ぜひ会場まで足をお運びください。
ぼくの町、私の好きな場所、絵画展