駒沢公園の秋をカンバスに!親子で楽しむスケッチ大会レポート
11月4日(月祝)、世田谷児童絵画コンクールの連動企画として第5回スケッチ大会が開催されました。
コンクールの審査委員長であり、東京藝術大学名誉教授の坂口寛敏先生を講師に迎え、親子で自然とアートのひとときを楽しみました。スケッチのテーマは「暑かった夏のあと、樹木たちはどう変わった?」です。
さあ、子どもたちの描く秋の絵の世界をのぞいてみましょう。
自分だけの秋の風景を探して
少し色づいた木々の葉が、秋の訪れを感じさせる駒沢公園。子どもたちは、先生と一緒に公園を散策し、樹木の葉の色や形の違い、光の当たり方など、普段見過ごしがちな自然の美しさに気づかされます。
「ほら、この葉っぱ、光が透けて見えるね」坂口先生の言葉に、子どもたちは真剣なまなざしで木を見上げます。
「木だけじゃなくて、うしろに見える道路や建物も入れていいんだよ。好きなものを自由に画面に入れてみて」という先生の言葉に励まされ、各自お気に入りの場所を選び、スケッチがスタート。約2時間、真剣に画用紙に向き合いました。
両手で窓を作り、絵の中に切り取った風景は、それぞれが感じた秋の空気感を映し出しています。自分の視点でとらえた「秋の樹木」が、個性豊かなタッチで生き生きと表現され、あっという間に時間が過ぎていきました。
先生からの言葉が、子どもたちの心に灯をともす
駒沢住宅・ギャラリー櫟に場所を移し、いよいよ作品のお披露目です。自分の作品を前にした子どもたちの笑顔が輝いています。
坂口先生は、一人ひとりの作品に丁寧に目を向けてくれました。
「この木、大地にしっかり根を張っているのがわかるね」「この葉っぱが風に吹かれてひらひらしている様子が、よく表現できてるね」と、子どもたちの作品を温かい言葉で包みます。
褒められた子どもたちは、はにかみながらも誇らしそうな表情を見せ、それをうれしそうに見守る親御さんの姿も印象的でした。
自然の中で自由に絵を描くという貴重な体験を通して、子どもたちの心には、きっと忘れられない思い出が刻まれたことでしょう。
来年も、たくさんの子どもたちが自然の中でアートを楽しむ姿が見られることを楽しみにしています。
駒沢住宅・ギャラリー櫟での開催は終了しましたが、今年は〔第2期〕として、世田谷美術館にも展示されることになりました。〔第2期〕は、最優秀賞をはじめとする各賞の受賞作品と櫟賞を展示いたします。
子どもたちが何をみつめ、感じ、その感動がどのように絵に現れているのか、ぜひ実際の作品を見にいらしてください。
受賞作品のみの展示です
絵画展〔第2期〕2024年12月17日(火)〜22日(日)
世田谷美術館 区民ギャラリー(東京都世田谷区砧公園1-2)
10時〜18時(入館は17時30分まで)
※初日17日(火)は13時から/最終日22日(日)は17時まで