第9回受賞者

最優秀賞

どろんこラグビー

大坪 壮太郎 (小4)

その場所が好きな理由:ラグビーの試合で土のグラウンドだったとき、夢中でどろんこになりながら戦った。強いチームと戦って勝つと、最高な気分になります。

審査員コメント:「どろんこラクビー」は、作者が戦ったラグビー戦の様子が自然光に満ちた緑地を背景に躍動感あふれる表現で描かれ、審査委員全員から最高の評価を得た作品です。作者の大坪君は水彩絵の具の透明感をうまく使って薄く何層かに塗り重ねて絵を描いている。グラウンドにはラグビーボールを3人対3人で奪いあい、ボールを回し、前へと運ぶそれぞれの体勢や泥で汚れた膝、そして顔の表情までもが鋭い観察力により的確に表現されている。泥まみれになって戦った喜びの場面がよみがえる描写力は見事であり、私たちに感動を与えてくれる。
東京藝術大学美術学部油画科 名誉教授 坂口寛敏

優秀賞

松陰神社通り商店街

菅原 孝太 (小6)

その場所が好きな理由:ぼくがこの場所を好きな理由は、活気があふれていて、元気になるからです。最近はコロナで、元気が足りないので、元気になれるこの街が好きです

審査員コメント
この絵画展のタイトルは「ぼくの町、私の好きな場所、」。このタイトルに最もふさわしい作品だと思います。色鉛筆を使ったのでしょうか。とても濃密に細部まで丁寧に描かれています。そしてこの縦から横からいろいろな線が交差する構図を素晴らしく正確な遠近で立体的に捉えています。そしてただ塗るのではないざらっとした感じも残して素晴らしいです。おめでとうございます! 切り絵デザイナー 福井利佐

ぼくの野川

石川 智久 (小6)

その場所が好きな理由:ぼくは野川の生き物が大好きなので、いつも見ていたいと思い家に野川を再現しました。王者のように横たわっているカマツカは実は気性がとてもおだやかでいつも小魚に場所をゆずっています。同じモツゴでもいつも他の魚を追いかけ回しているものもいれば、葉かげで休んでいるものもいます。水の中にも人間と同じような社会がありました。

審査員コメント
石川智久君さん、優秀賞受賞、おめでとうございます。皆さんの作品を順番に見ている時に、《ぼくの野川》と出会いました。とてもとても、仔細に観察が行き届いた作品が、突然、目の前に現れて、僕はほんとうに驚きました。丹念で、愛情がたくさん注がれた作品です。僕は、野川にこのようにたくさんの魚たちがいることを知らなかったので、それもまた驚きでした。素敵なことを知りました。智久さんが野川の生き物が大好きであることが、もう十二分に伝わってきます。画面の左上の水草を描くには、面相筆のようなものを使っているのですか?うまくつくりだした余白に、手を抜かずに水に揺らめく水草を表現しているから、作品に重厚感が生まれているのですね。昨年、このコンクールの副賞でもらった絵具を使われたそうですね。嬉しいことです。生き物たちが、とても手のこんだ仕上げの技法をほどこすことで、きらめく生命感を放っています。生き物たちの表面をなぞる表現にとどまっていないので、その体のなかにある骨格や筋肉や臓器の運動までが僕の目には映り、生き物のふっくらとした感触が活きています。これからも、さまざまな絵の世界を広げていってくださいね。 世田谷美術館 副館長 橋本善八

準優秀賞

かがやく不動尊

中村 咲稀 (小5)

その場所が好きな理由:等々力不動尊は、小さい時から、さんぽで行っている場所で、わたしの成長を見守ってくれています。朝は、光り輝いて見えるので、特に美しく見えて感動します。

審査員コメント
中村咲稀さん、準優秀賞、おめでとうございます。どっしりとした、風格のある作品ですね。毎年、このコンクールには寺社仏閣を描いた作品が応募されてきますが、僕は咲稀さんの作品から、じつにいさぎよい印象を受けました。それはまず輪郭です。しっかりとした下書きをしているから、色彩をおいていっても、かたちにくるいがありません。そして色彩です。色使いがとても鮮明で、見る人をぱっと包んでくれます。でも、柱や壁や屋根瓦、そして石畳に映る陰影などは、とても繊細な色づかいで表現されていて、お不動さんが歩んできた歴史、そしてお不動さんが放つ気配が伝わってきます。もう一つ言えば、それはこの真正面からのダイナミックな構図です。真正面からの構図というのは、奥行き感をつくりだすのに苦労しますが、《かがやく不動尊》は、そんな心配はまったくありません。程よい遠近感の中で、堂々とした存在感を示しています。これからも、いろいろな場所で、自分が描きたいものをどんどんとらえてくださいね。 世田谷美術館 副館長 橋本善八

はじめての冒険!ひとりで飛行機に乘って、おばあちゃんの住む町へ

田淵 愛望 (小2)

その場所が好きな理由:おばあちゃんとあそべて、しぜんあふれる、とかちのおびひろがだいすきです。ひとりで、ひこうきからみたけしきが、ふあんなわたしをはげましてくれました。

審査員コメント
2年生で1人で飛行機に乗って北海道のおばあちゃんの所へ、というエピソードで感動的なのですが、その緊張しながらもワクワクした瑞々しい感性が作品に現れています。飛行機の左翼越しに広がる北海道の風景が気持ちよく、風を感じる清々しさがあります。色使いや構成も素晴らしくとても素敵な感動的な作品です。 切り絵デザイナー 福井利佐

会津磐梯山に行こう!あかべこ

吴 昶悠 (小1)

その場所が好きな理由:会津に生まれて2022年3月会津から東京に引っ越し、夏休みの時、会津へ戻って、磐梯山を見た景色を表現しました。磐梯山へ行くとき、運行中の電車を見て、嬉しかった。電車が大好き、綺麗な景色を見えるし、行きたい所も行ける。「あかべこのおはなし」という絵本を読んで、あかべこと磐梯山の物語に感動させて、自分はあかべこの化身として絵画に入れました。

審査員コメント
磐梯山が遠く淡く描かれている。その山すそを走り抜けていく列車も輪郭線を外して、命を持つ生き物のように呼吸しているようだ。全体の淡い色調が、この風景を写実であるよりは、ひとつのロマンチックな物語の生成を予感させている。むろん、吴(うー)さんの最近まで暮らしていた町への夏休みの帰郷が美しい喜びとして描かれているのであるが、この絵を見ている人々にもうひとつのそれぞれの物語をプレゼントしているのだ。私には、青春時代に読んだ堀辰雄の『風立ちぬ』の映像を思い起こさせた。堀辰雄の小説は八ヶ岳が舞台であるが、男女の幸福を求めた短い人生の物語の背景として何の違和感もない。それは唐突に描かれた左下の「あかべこ」が、吴さんの故郷への想いを表象しているように、誰にでも想起できるロマンティシズムの原像が、この絵に通底して描かれているからだ。映画の表現技術を根底から革新させた『戦艦ポチョムキン』の監督エーゼンシュタインに「モンタージュ理論」があるが、「あかべこ」は明らかにこの理論の成果を予知して画面に置かれたのではないか。(吴さんは、自分の化身として絵の中に入れた、といっている。)絵画のクリエーティビティ(創造性)とは、作家の思想を伝えるだけではなく、その呪縛からも見る者の自由を担保する思念の深さを持つものだと私は考える。吴さんは、なぜ絵を描くのか、芸術の本源とは何かの命題の宇宙を堂々と、しかし繊細に美しく描く道を歩き始めているように、私は直感しているのだ。 多摩大学名誉教授 都市プロデューサー 望月照彦

長谷川町子美術館賞

森の空

松井 菜々子 (小5)

その場所が好きな理由:自然ゆたかで、静かな場所だから。家族みんなで、森の中を楽しく遊んだ場所だから。

審査員コメント
絵のタイトル森の中そのものの絵!漆黒の夜の空に輝く月、静かな夜を感じる。輝く月、家族で月、星を眺める風景が目に浮かびます。すごい感性を感じる。何か空の月に、天に話しかけているようにすばらしい作品です。 長谷川町子美術館 館長 川口淳二

皆川明賞

トイプードルのムギちゃん

有井 桔花 (小2)

その場所が好きな理由:うちにはスタンダードプードル1匹、トイプードル1匹の他に犬4匹、猫9匹、ヤモリ1匹、ヘビ15匹、金魚1匹、カメ1匹飼っています。大きなプードルは私はおさんぽにつれていけないけれど、ムギちゃんは毎日おさんぽしてあげているので仲良しです。

審査員コメント
桔花さんの眼差しがムギちゃんのやわらかな微笑から伝わってきます。淡いイエローも日々の温かな時間を感じさせてくれます。ムギちゃんの色の中には深みと奥行きを感じられる色の重なりがあり毎日接しているからこそ見えてくる表情が印象的に描かれています。見る人に生きものとの愛を感じさせてくれる絵です。 ミナ デザイナー 皆川明

昭和信用金庫賞

電車いっぱいの東京駅

児玉 朋矢 (小2)

その場所が好きな理由:プラレールではなく本物の電車が見れるから

審査員コメント
本物の新幹線はもちろんこの絵では、朋矢君も主役だ。本当に微笑ましいことです。さて、東京駅のホームで行き交う、色々な新幹線が生々と描かれて、又、むずかしい構図を上手に表現出来ている。私たち審査員は、君たちの作品の中で上手だと言う事も重要であるが、生命が躍動している事を大切にして選んでいます。 伊佐ホームズ株式会社 代表取締役社長 伊佐裕

伊佐ホームズ賞

公園の道

岸 菜々子 (小4)

その場所が好きな理由:道のよこにいっぱいお花があるから。

審査員コメント
私は、今回の出展作品の中で、あなたの作品には特別印象深いものがあります。(道が中心にタテに描かれている)構図のとり方が大胆で、色使づかいにも非常にこまやかに表現されていて、タッチ(筆の運び方)も丁度良い。何でもない景色に心を寄せ、単純になり勝ちな構図を実に大きくて、草花が生きづく自然の描写に心うたれました。無意識の中でスゴイ事が出来ている。将来性抜群の作品です。 伊佐ホームズ株式会社 代表取締役社長 伊佐裕

伊佐ホームズ賞

アトリエ・ピッコロ

久野 桐子 (小5)

その場所が好きな理由:少人数で楽しく絵をかいたり工作をしたりしている時間が好きだから。

審査員コメント
コロナ禍の中で見つけた絵画教室での、わたしの喜びの風景。人の配置と部屋の様子が上手に描け、筆づかい(技法)、色彩の調和が長じて練習の成果が伺える作品です。与えられた環境の中で楽しみを見出す力は、大人になったら益々必要な心の持ち方です。体温が伝わって来る他にない絵となっています。 伊佐ホームズ株式会社 代表取締役社長 伊佐裕

特別賞(眞梨子賞)

はやいこまち

児玉 晴馬 (小2)

その場所が好きな理由:かっこいいこまちがみれるから

審査員コメント
晴馬君、田んぼの中を走る「こまち」。堂々と力強くてカッコいいねえ。空の雲も飛び緑の中を一直線に速い「こまち」。カッコいいものに憧れる事は大事なこと。自分がそうありたいと思うことが君を育てるんだヨ。構図、色彩の統一感 見事です。 伊佐ホームズ株式会社 代表取締役社長 伊佐裕

OBOG投票
OBOG賞

秋の帰り道

井上 ミモザ (小6)

その場所が好きな理由:この場所にくると、もう少しで家につくという安心感のなかで見る、秋の夕日に照らされたビルがとてもきれいです。

OBOG投票
OBOG賞

キセキの出会い

栗原 葵 (小2)

その場所が好きな理由:昆虫が大好きなので毎週末野毛町公園に行きます。タマムシは木の高いところにいるためなかなか見ることが出来ませんでしたが、今年の夏やっと見つけることができました。とてもうれしかったのでそのときのことを絵にしました。

入選

私は、ハシビロコウ

石井 景都 (小5)

その場所が好きな理由:ボクは家族でうえのどうぶつえんへいき、いろいろなどうぶつを見ました。その中でもハシビロコウが心に残りました。

火をみるふたり

一木 結衣 (小2)

その場所が好きな理由:埼玉にあるわんぱくキャンプ場が家族で大好きなのでよく泊りに行きます。キャンプファイヤーでは、火をつけるための木を積んだり、棒に火をつけてたき火に火をつけました。また家族で行きたいです。

よぞらとプラネタリウム

岩本 みつき (小1)

その場所が好きな理由:よる、おりひめぼしとひこぼしをみつけたことをきっかけに、まいにち、空をみるようになりました。プラネタリウムでは、いつもとはちがうたくさんのほしがみえることがすきです。

家から見た風景

小澤 彩希 (小5)

その場所が好きな理由:夕日が光っていてキレイだったし、ひさびさに見れてうれしかったから。

いっぷく公園

尾澤 美彩 (小4)

その場所が好きな理由:私の通学路にある公園です。いつも季節ごとにだれかがいっぷくさんに、うちわやぼうしをもたせてあげておもしろいからです。

朝の香り

小原 芽生 (小5)

その場所が好きな理由:いつも登下校で使う信号は赤信号の時間が長いため、待ち時間にずっと見ているお気に入りの風景です。特に好きな所はお店の前に立つ、人形です。店内へとさそうような、不思議なふんい気を出しているからです。

あまみの生活

葛 有世 (小5)

その場所が好きな理由:夏休みにあまみ大島で見たアマミシリケンイモリをかきました。

ダンシング

金森 柊花 (小3)

その場所が好きな理由:家のリビングから見た、せんたく物が風にゆれていて、まるでおどっているように感じました。

成城三丁目緑地とトンボ

岸川 彩嘉 (小3)

その場所が好きな理由:学校のとなりにあって、一年生の頃から行き、たくさん思い出があるから。

おいしいスイーツ

北原 眞彩 (小2)

その場所が好きな理由:おいしいスイーツがたくさんあって、ジュースもおいしいからです。

駒沢公園オリンピック記念塔

是近 初夏 (小2)

その場所が好きな理由:たこ揚げをしたり、カモを見たり、花火をしたり、たくさんここで遊んでいます。今年は花火がコロナで出来なかったので、来年はここでしたいです。

おいしいやきとりやさん

齋藤 麻純 (小3)

その場所が好きな理由:おじいちゃんのやきとりやさんはおいしいやきとりやさんとひょうばんです。わたしはおじいちゃんのやきとりやさんがだいすきです。

大好きなパン屋

菅原 瑛菜 (小3)

その場所が好きな理由:学校に行くときいいにおいがして、においをかぐたび、パンを食べたくなるから。お昼ぐらいに、やきたてがでてきてよくお昼に食べて、おいしいなと思ってえらびました。

わたしのようちえん

鈴木 結 (小1)

その場所が好きな理由:これは、3年かんかよっていたようちえんです。たてものの中にたくさんかいだんがあるので、めいろみたいで、みんなでたんけんすると、たのしいです。きょねんのあきのしゃしんを見てかきました。

きょうかい

鈴木 春音 (小1)

その場所が好きな理由:うちのまえだから

わたしのきょうしつ3年4組

健石 果歩 (小3)

その場所が好きな理由:いつもつかっているきょうしつだけど、だれもいないしずかなくうかんとして、ひょうげんしてみました。

いるかのすいぞくかん

田邊 伊利葵 (小1)

その場所が好きな理由:ここのすいぞくかんがおもしろいから

夏休みの教室

丹下 敬太 (小5)

その場所が好きな理由:いつも、さわがしい学校の教室が夏休みで静かで、さびしい教室になっていて、ステキだな~と思って描きました。

玉電の三軒茶屋駅

陳 敬賢 (小4)

その場所が好きな理由:僕は玉電の三軒茶屋駅に着くとなんだかうれしい気持ちになります。この駅や車両のかたちがなんだかかわいく見えるからです。

大きいザリガニがとれる川

長井 匠 (小1)

その場所が好きな理由:今までつった中で1番大きいザリガニが、自分の家の裏の川でとれてビックリしました。お父さんにつり方を教えてもらって いっしょにがんばってつりました。

スケートパーク

中野 来風 (小6)

その場所が好きな理由:いつもこの場所でたくさんの練習しているから

三年ぶりのホタル祭り

中村 菜々子 (小3)

その場所が好きな理由:コロナでずっと中止だったお祭りが、3年ぶりに開さいされてとてもうれしかったです。友だちとチョコバナナを食べれてうれしかったです。

おとうさんとおおくらこうえんにいったよ。

日高 真桜子 (小1)

その場所が好きな理由:ゆうぐがいっぱいあってからだをよくうごかせることがすきだからです。みどりがいっぱいあるところもすきです。

こさかてい

古内 千馨 (小4)

その場所が好きな理由:緑が多くて虫もたくさんいるから、自然を感じられるからです。

畑の虫たち

本間 晴 (小3)

その場所が好きな理由:ぼくの、家の近くの畑には虫がたくさんいるし、しょくぶつもたくさんあるからすきです。

福をまねくまねきねこ

光町 木遥 (小1)

その場所が好きな理由:ねこが好きで、いっぱいねこがいて面白いからです。

九品仏のウニ

蓑輪 大輝 (小3)

その場所が好きな理由:いつも、じょうしん寺にいっているからです。

今を生きる、太陽の塔

村上 はな (小4)

その場所が好きな理由:本物を見るまで、怖い怪物のように思えていたけれど、実際に自分の目で見たら、目に見えない力強いパワーを感じました。そばにいると、勇気がもらえるような気がして、何度も行きたくなりました。

水しぶき

横野 菜々香 (小6)

その場所が好きな理由:じゃぶじゃぶ池は夏の暑い日は最高の遊び場で私も小さい頃から、妹も大好きな場所です。水しぶきを水っぽくなるように工夫して描きました。

思い出のようち園

渡邉 咲貴 (小2)

その場所が好きな理由:3年の時をみんなとすごしていたら、友だちもいっぱいできて それよりも、このばしょが好きになれました。

準入選

マツダスタジアム広島

深澤 志葉 (小5)

その場所が好きな理由:祖母の家が広島にあり家族みんなで行ったわすれられない思い出の場所です。かならずまた行きたいです。

来場者投票
櫟賞

あ!!いたいた!!カワセミ

一倉 新 (小3)

その場所が好きな理由:東京中を回ってもなかなか見れなかったカワセミ。ぜんぷく寺公園ではじめて見た時はすごくきれいでびっくりしました。のっていたボートから落ちそうになりました!!!


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第9回全応募作品