創立30年を迎えて

平成29年に、伊佐ホームズは、創立30年を迎えました。

数人からスタートした会社も、現在では社員30名となり、建てた建築も700棟に上りました。寺社や大型施設を手がける機会も増えています。この間、日本の家づくりは、どんどん変わり続けましたが、伊佐ホームズの家は原点を見失わず、流行に左右されない価値を持ち続けていると自負しています。

創業当時
竣工間もない伊佐ホームズ本社

/創業当時。右から、営業担当、設計担当、福岡から駆けつけてくださった恩師の小柳陽太郎先生、伊佐、伊佐の友人。
/昭和63年、竣工間もない伊佐ホームズ本社。

さて、この節目の年を記念して、講演会を開催することになりました。テーマは、「森と住まいと私」。ここには、さまざまな意味を込めています。

戦後、住宅は住み手が機能や価格を選択し、購入する「商品」となりました。そこには「消費者としての私」はあっても、「人生を生きる私」は不在になってしまったのではないか。日本の家にかつてあった「精神」が、そこからは失われているのではないか。

家づくりにおいても「私」をもう1回考えてみてほしい、と伊佐はいいます。「私の生命」は、「山の生命」と呼応するはず、そんな意味からも、自分の家には日本の木を使おう、という意識も生まれるのではないか、と。3年前から始まった秩父の森に関わる人たちとの取組みは、伊佐ホームズにとっても必然だったといえるような、大きな意味をもっています。

講演会では、森をテーマにしつつ、私たちに次代の道を示してくださる方のお話をお聞きしたい。そのような考えから、ご登壇を脚本家の倉本聡さんにお願いしました。

秩父の森
五月の中山峠付近

上/秩父の森。緑の濃い針葉樹と薄緑の広葉樹が混じり合っている。下/北海道の春の訪れを描いた伊佐の作品「五月の中山峠付近」。

講演会では、森をテーマにしつつ、私たちに次代の道を示してくださる方のお話をお聞きしたい。そのような考えから、ご登壇を脚本家の倉本聡さんにお願いしました。

そのとき、妻の眞梨子と共に熱心に見ていたテレビ番組が「北の国から」でした。一家の長である五郎が、子どもたちのためにこつこつと丸太小屋をつくる。登場する人たちはみな、決してかっこいいわけではなく、挫折もすれば弱音も吐く。それでも人は再生していく。そんなドラマに自分を重ね合わせていたのでしょう。

11月に開催される『倉本聰と語る「森と住まいと私」』、素晴らしい機会となるに違いありません。どうぞ、お誘い合わせのうえ、ご来場ください。

倉本聰

倉本聰と語る

「森と住まいと私」

日本の森を再生させよう、という動きが盛んになってきました。
では、都市に暮らす私たちは、森に対して何ができるのでしょうか?
北海道・富良野に住み、長年、森づくりにも取組んでいる倉本聰さんに森への思い、そして真に豊かな「当たり前の暮らし」と住まいについて伺いました。

今回のイベントは、倉本氏による講演会と対談(聞き手・伊佐裕)の二部構成で開催されました。

〈聞き手〉
伊佐ホームズ代表取締役社長
伊佐 裕

倉本 聰 くらもと・そう/脚本家

昭和10年、東京生まれ。『前略おふくろ様』『北の国から』『昨日、悲別で』『やすらぎの郷』など、名ドラマの脚本を多数手がける。昭和52年に北海道・富良野に移住。昭和59年より俳優と脚本家を養成する「富良野塾」を主宰。平成17年には「富良野自然塾」を開設し、閉鎖されたゴルフコースの跡地を自然の森に戻す取組みを行っている。身近な自然を対象とする点描画も描き続けており、この夏には広島で個展「樹々は生きている」を開催した。

日時
平成29年11月25日(土)

13時30分〜16時 ※12時開場

会場
iTSCOM STUDIO & HALL
二子玉川ライズ

田園都市線・東急大井町線「二子玉川」駅より
リボンストリートを直進、徒歩3分

本イベントは終了いたしました

多くの皆さまにご応募いただきありがとうございました。イベントは盛況のうちに終了いたしました。