伊佐ホームズが設計施工を担当した「長谷川町子記念館」は、長谷川町子生誕100年を記念して、長谷川町子美術館の分館として建てられました。
その設計は、「家としての美術館」をコンセプトに、3つの「つながり」を意識したものとなっています。
1つ目は、すでにある長谷川町子美術館との「つながり」。2つ目は、緑豊かな周辺環境との「つながり」。3つ目は、記念館のある世田谷・桜新町との「つながり」です。
これは、普段住宅を手がけるときの考え方とも共通するものです。
当社は終始一貫してお施主様の人生に寄り添い、長く愛される家づくりを目指してきました。
たとえ公共建築であってもその考えに変わりはなく、そこに人が「集う」ための心地よい空間を追求しています。
長谷川町子記念館は、住宅街の中にあります。
設計を考える上で、「地元のみなさんがお買い物帰りにふらっと立ち寄れるような場所を作りたい」という思いもありました。
当面の間は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、整理券方式での入場となりますが、早く状況が落ち着き、地元のみなさんに気軽に訪れてもらえるような場所になることを願っています。
※長谷川町子美術館・記念館の入館方法について、詳しくは公式サイトの情報をご確認ください。
1階常設展示室入口。サザエさん一家がお出迎えしてくれる。[展示 設計施工:(株)丹青社]
1階常設展示室ではサザエさん一家が生活していた昭和20年代の六畳間を再現。[展示 設計施工:(株)丹青社]
1階常設展示室の子ども向けコーナー。畳の上でデジタル塗り絵などを楽しめる。[展示 設計施工:(株)丹青社]
1階のカフェスペース。中庭に面した窓からたっぷりの日差しが注ぐ。[カフェ・ショップインテリア 設計施工:(株)EAST]
ミュージアムショップ。オリジナル商品だけでなく昭和の時代から今も使い続けられる優れた日用品なども販売。[カフェ・ショップインテリア 設計施工:(株)EAST]
記念館の壁面の一部には長谷川町子先生が好きだった「桜」を使用した。