「上質な日常—北欧デザインと暮らし」展に引き続き、北欧の家具と食器、そしてキリムと、名品を選りすぐった展示が始まりました。
ハンス・J・ウェグナーのYチェアやザ・チェア、ベアチェアといったロングセラー、そして、優美な曲線をもつフィン・ユールのソファなど、愛着をもって長く使える家具が一堂に。座り心地、フォルムはもちろん、手ざわりも申し分なく、一流と呼ばれる理由を実感できます。ウェグナーの家具はヴィンテージ、フィン・ユールの家具は、その技術力と信頼性により本国からライセンスを得て、岐阜県高山のキタニで製造されているリプロダクトです。
やはりデンマークからは、ロイヤルコペンハーゲンのテーブルウェアも。いずれもヴィンテージで、手作業でペイントしているブルーフルーテッドシリーズはもちろん、現在では製造されていない「ゲミナ (Gemina)」シリーズも見逃せません。
これらと見事に呼応するのが、バルーチ族のキリムです。バルーチ族とは、現在のパキスタン、イラン、アフガニスタンにあたるバルーチスタンに暮らした遊牧民。標高3000メートルの乾燥地を移動するという厳しい自然環境のなか、家畜である山羊、羊、ラクダなどの毛を使い、限られた植物の中から染料となるものを集めて染めて織られたそのキリムは、ダークな色調で色数は少なめ、細かく緻密です。トルコのキリムのような華やかさはありませんが、それだけに色も織りも奥深く、尽きぬ魅力を持っています。
展示品は販売いたします。会期は31日までですので、どうぞお早めにご来館ください。
とっておきの北欧とヴィンテージコレクション展示販売会
会期:平成25年3月1日(金)〜31日(日)
10:30〜17:30 最終日は16:00まで
水曜休廊 20日(祝)は開廊
主催:伊佐ホームズ株式会社
協力:KEIZO(フリッツ・ハンセン社日本正規代理店)/株式会社キタニ